近江のちぢみと麻
近江ちぢみの産地
近江ちぢみは滋賀県の湖東地方で作られている麻織物で、古くから近江上布として知られており、独特のしぼ加工をすることで有名です。湖東地方は鈴鹿山脈と琵琶湖に囲まれた土地柄で麻織物に適した条件が揃った場所だったこともあり地場産業となりました。

近江ちぢみの特徴
麻特有のシャリ感と手もみによるシボが特徴。近江ちぢみはシボ加工を加えることで、肌との接触面を減らし、べとつき感を軽減させます。通気性がよく、爽やかな清涼感があるので蒸し暑い日本の夏に適した素材です。

近江ちぢみの
原料となる苧麻(ラミー)
麻には苧麻(ラミー)と亜麻(リネン)大麻(ヘンプ)があります。日本の伝統的な麻は苧麻と大麻です。苧麻は生地、大麻は注連縄など神事ごとに使われてきました。

手もみの工程
生地を手もみしてシボをつけていきます。現在は、機械でも作業が可能となってます。

生地
独特のシボ加工が施された近江ちぢみの生地。触ると爽やかな涼感を感じれます。

製品
近江ちぢみで作られた式パッド、枕、座布団、最近ではマスクなども製品化されています。